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しっかりと投資できる人


しっかりと投資できる人

ここで言う投資とは株式投資とか金融資産を増やすための話ではありません。投資をもう少し広い意味で捉えています。

経営にしても、自分自身にしても、投資回収という概念は非常に大事です。投資をしなければ成長につながりませんし、何かを回収することはできません。これは原理原則です。

製造業の経営の場合では、研究開発費、人、設備、マーケティング費用などに投資をして売上を増やし利益を回収していきます。この何にも投資をしないで売上を増やすことは原理的にはあり得ませんし、物理的にも増えた販売量を供給するための設備や人がいなければ、売上を立てることができません。

ですから伸びている会社というのは必ず何かに投資をしています。何を当たり前のことをと思われる方も多いかもしれませんが、これが意外とできていないところが多いのです。

投資に将来性を考えたりすることなく成り行き的な支出をすることはあっても、将来を考えどのように投資をしていくかができない状態です。

ではなんでも投資をすればいいのかというと失敗というリスクが大きくつきまとってきます。液晶パネルの大規模工場へ投資した為に会社を傾けてしまった某家電メーカーや、大型ジェット機を発注し失敗して第3者に身をゆだねることになってしまったLCCなど、最近の事例をみても枚挙に暇がありません。

では失敗しないためにはどうすればいいのか?絶対に失敗しない方法はありません。どんなに緻密なシミュレーションをしても、様々な変動因子で予測外の結果に簡単に陥ってしまいます。

しかし、失敗を減らすための訓練はできます。

それは「使うべき時にお金を使うこと」です。

誰しも節約をしたことはあると思います。企業でもコストダウンや経費節減は経営者だけではなく、そこに関わるあらゆる人たちが経験しているはずです。経営層や管理職にならないとコストダウンのスキルが身につかないかというと、そんなことはありません。

では、自分や家族以外の人のためにお金を使う習慣はあるか?という問いではどうでしょうか。

これは節約やコストダウンのように使わない習慣より少ないと思います。この投資をしているということが、将来の結果に大きな違いが出てきます。

投資習慣は、将来経営者になって大きな投資判断を繰り返していかなければいけない時に大きく生きてきます。「お金がない人はどうするんだ」と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、ここでいう投資は大きなお金を必要とするものではありません。

日常生活や職場の人付き合いなどでもちょっとした投資タイミングがたくさん訪れます。そうした場面で自分のお金を使うような時、どのように判断しどのように行動するかを考え実行することが、投資習慣そのものになります。逆にこういう時に投資できない人とはどういう人かは想像してもらえばわかると思います。

こうして使うべきタイミングで自分の資産(ちょっと大袈裟ですが)を投資してきた人が社長になった会社と、目先の自分の利益だけを追求してきた人が社長になった会社との成長性は雲泥の差です。

この違いに気づき、資本を高める習慣が自身と他者を成長させていくのです。