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競争戦略と組織能力の強化


競争戦略とは「収益が得られる市場にいかに経営資源を投入するか」ということであり、何をやらないかを決めることでもあります。この時点で事業の成否の9割が決まりますので、経営においては最も重要なものとなります。この戦略構築支援をするのが、戦略コンサルタントと言われる人達です。

一方、組織能力とは何か。これはトヨタなどに代表される、組織の風土や体質そのものです。自動車業界の中で、トヨタが特殊な領域で戦っているかといえばそうではなく、高級車から低価格車、国内からグロバール市場まで幅広く展開しています。個別市場での差別化やマーケティング戦略はあるとしても、マクロな視点ではそれほど特別な戦略をとっているとは思えません。
しかし、世界でも1,2位の位置に居られるのはなぜでしょうか?

それは組織能力が優れているということに他ならないからだと思います。

私も様々な企業で、トヨタのような生産方式の導入のお手伝いをしています。プロジェクトが始まる度に「うちもかんばん方式を導入したいので6ヵ月でやって下さい」ですとか「もう1年もやってるのに数字に現れないのはなぜですか」と言われることが多いのです。

これは肉体改造(ダイエットや筋力強化など)と似ているところがあります。

「短期間で見た目が変わってモテるようにして下さい」「食事制限や筋力トレーニングをしているにモテないのはなぜですか」と言われているようなものです。

競争戦略では様々な要素を加味しながらも、領域を絞った結果がはっきりと現れやすいのに対して、組織能力の強化は長い年月をかけて作っていくものですから、すぐに結果に結びつくものではありません。さらにコストダウンのような形で脂肪を落とすことができても、筋力が強化されるとは限りません。「うちはコストダウンをして強い体質になった」とおっしゃられる経営者の方もいらっしゃいますが、同時に筋力強化をしていなければ本当の意味での強い体質にはなっていないのです。

今やるべきことが、競争戦略の見直しなのか、組織能力の向上なのかを見極めながら、コンサルタントを活用することをオススメ致します。