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ビジネスマンの思考法

世の中には様々な思考法があり、手法としても数多の本があり、そのどれもが役に立つものばかりでそういうものを身に付けたいという人にとっては何を選択していいのか悩むことが多いと思います。

ある人は「ロジックツリー」を使えというかもしれませんし、「マインドマップが思考整理に便利だよ」「フレームワーク思考さこれが必要だ」「これからはデザイン思考が必要なんだ」と様々な言い方がされています。

これはあくまでも私個人の見解ではありますが、思考の整理方法には大きく2種類しかなく、それをより使いやすく発展させたのが上記の手法などです。

「系統図」と「連関図」の2種類です。

系統図はロジックツリー、特性要因図、マインドマップなどにも応用ができ、いかにもれなくダブりなく論理だった説明ができるかというのに役立ちます。

いっぽう、連関図は、物事の結びつきを整理するのに有効で、対象のレベル感が違っても「この話はこう繋がっていて」と説明するときにスムーズです。
余談ですが何かのキーワードからまったく別の記憶を思い出したりするのは、人間の頭は常に連関図のように紐付けられているからです。連関図と系統図を応用している手法や概念がいくつもあります。

そしてこれらの思考法を使う時、必ず出てくるのが「演繹的アプローチ」と「帰納的アプローチ」です。解説はネット検索で簡単に出てきますのでここでは簡単に説明すると、

・演繹的アプローチ=あるべき姿から逆算して考えること

・帰納的アプローチ=事実から何が言えるかを考えること

という考え方です。

「どっちのほうがいいのですか?」と聞かれるのですが、これは場面によるとしか言いようがありません。ただ、世の中の風潮としては演繹的アプローチで発言している人のほうが会社の中では評価が高いように思えます。

それは新しいことを何か考える時、今を大胆に変えて行くときなどは、現状から積み上げて考えていくよりも、「どうありたいか?」「どうすべきか?」という観点から考える演繹的アプローチでないと、今の延長線上でしか発想が浮かばないからです。

いっぽう帰納的アプローチが有効なのは「事実にもとづく」ということです。今ある事象を解決するためにしっかりと事実を組み合わせながら考えるという時です。

私はこの2つを使い分けて考えるようにしていますが、これまで出会った人達は演繹的アプローチ派が圧倒的に多く、「積み上げで考えてもしょうがないぞ」というコンサルタントの先輩や「あいつらの意見なんてまとめたって意味ないよ」という客先の管理職がたくさんいました。

この偏りは非常に危険です。というのも今起こっている事象を正しく整理するためには帰納的アプローチが必要で、それをやらないと真の問題が見えてこないからです。

ですから私はお客さんから「どっちの思考法がいいのですか?」と尋ねられても、「使い分けて下さい」という回答をしています。

人によって思考パターンに偏りが出てきますので、今回のコラムをご覧になった方は「ああ今こっちに偏りすぎているな」ということを認識しながら、様々な場面で考える訓練をして頂ければと思います。