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関係性の空気

「ダラダラと議論していた会議も役員クラスの人が入室してくると、ビシっと締まり緊張感ある雰囲気になる」

「いつもは良くしゃべる人が、ある人がいるだけで急に黙りこんでしまう」

というような事は、ビジネスシーンだけではなく、プライベートの場面でもよくある光景だと思います。

一般的にはこれを「場の空気」がという言葉で表されます。私はこの空気の正体が一体なんなのかが昔から気になっていて様々な本や文献を呼んで研究していますが、未だに「これだ!」という答えにたどり着けていません。

明確な答えに繋がっていませんが、現時点での仮説のポイントをこのコラムで紹介していきたいと思います。

1.文脈
2.親和性
3.役割

1.文脈

これまで読んだどの書籍でも、文脈が影響していると言われています。これは確かにその通りで、これまでの相手とのつきあい方(好意的か否か、親密度、利害関係など)がその場の発言そのものよりも関係性の空気に影響します。

ここまではわかりやすいのですが、それでは次のようなケースではどうでしょうか?

2.親和性

・2人きりだと話をしないが1人増えて3人になると会話が弾む
・いつもは無口だが、ある人が入るとよく喋るようになる。しかし、そのある人と仲がいいわけでも、そのある人が特段明るい性格というわけではない

このようなケースの場合ですと、文脈による影響というよりも、個人対個人の親和性の強さがより影響しているように感じます。

この親和性というのは、気が合う、話が合う、性格タイプが近いというようなことが該当します。親和性が高ければ高いほど、関係性の空気への影響力も大きくなると考えられます。

3.役割

ここで言う役割というのは、上司と部下、心理的な主従関係、盛り上げ役、聞き役と言ったわかりやすいものもそうですが、「個の主張」というところに焦点を当てて考えてみたいと思います。

「個の主張」とは、自分の意志表示ができる、している頻度が高くなるかどうかです。遠慮がちな性格の人でも相手との会話の流れの中で発言回数が増えてくることがあります。この時働いているのが役割という部分です。

役割がどう働くのか?「ここでは主張していいんだ」「主張したほうがこの場面を良くできるんだ」と思えることです。そう思えるようになると自然な流れで会話が繰り広げられ関係性の空気がガラッと変わっていきます。

ここが文脈や親和性だけでは説明できなかった部分です。

役割については心理学の概念で説明できるものが多いのですが、ここでは割愛したいと思います。


マネジメントする立場の方は、「なんでもっと発言しないんだ!」「意見出せ!」と叱咤するだけではなく、この関係性の空気を頭に入れながら、チームのパフォーマンスの高め方を考えて頂ければと思います。