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人と上手くいかない時は自分の立ち位置を変えている時だと知る

長い期間、組織の中で、友人として、恋人として、取引関係として、誰かと付き合いを続けていると、関係がより良好になることもあれば、少しずつ上手くいかなくなってくることもあります。

社会人になればほとんどの人がそうだと思いますが、付き合い始めは、一定の距離感をおきながら礼節を持ち、相手への気遣いをして関係を作ります。ある意味では緊張感を持った付き合い方といえます。

それが、時間の経過とともに緊張感も減っていき、どこまで気遣いをし、どこまで自分の意志を通していいのか掴めてくるようになります。これが更に行き過ぎて全く遠慮がない無礼な態度になっていく人もいます。それでも「我慢」して付き合ってくれる人と、自然と離れて行く人が出てきます。もしくは自分が我慢する立場になるかもしれません。


今回のコラムのテーマは「自分の立ち位置を変えていく」という言葉をタイトルに含んでいますので、まず話の出発点を「我慢」にもっていきたいと思います。

我慢してでも付き合っていかなければいけない関係とはどういう関係でしょうか?最初にイメージされるのが、職場の上司や先輩・同僚・部下などだと思います。言い換えると、”その集団・組織に属す必要がある状況”ということが言えます。

心理学では、その集団・組織(以降はコミュニティ)で、相手のワガママを通し従順になっている状態を「Adapted Child(従順な子どもの自我状態)」と言います。

従順な子どもの自我状態が強く出すぎて、本人の自由な気持ちが表現できなかったり、行動できない状態が続くのは、強いストレス状態が続くことになりますので、ワガママを通している方にも、我慢している方にも良くない結果が生まれます。

意識的にも、無意識的もこういう状態は誰でも経験するので、なんらかの解決をしながら成長しているというのが、世間一般的に言う”大人”ということになるのでしょう。


前置きが長くなりましたが、話の前提を説明しましたので、本題に入って行きたいと思います。


無意識にAdapted Child(従順な子どもの自我状態)が続いている人が、将来の夢や目標に向かって、もしくは現状を良くしようと精神的にも能力的にも成長し続けているとします。その成長スピードが周囲の人達よりも早ければ、気づかない間に関係が上手くいかなくなってくることがあります。これは進学や就職のタイミングで全く違うコミュニティに入った時に、新しい世界観に触れることで、以前のコミュニティで仲の良かった人達との付き合いが薄くなっていくのに似ています。

自分の成長スピードが相手よりも上回って接し方が変わり始めた時、それは相手にとって「従順な」という立ち位置が変わってきているということでもあります。相手からしてみれば、今まで通っていた意見が簡単に通らなくなるので、なんだか付き合いづらい奴と思うかもしれません。

本人はそれに気づきませんので「なんで最近人と上手くいかないんだろう?」と悩むことになります。

この悩みを解決するための対処方法は様々ありますが大きく分けると2つです。

・関係性を調整するための解決策を考える
・コミュニティそのものを変える(転職する、別の友人グループに移る等)

しかし、上手く対処できずに悩み続けている人も少なくありません。起きている現象に引っ張られて何が問題なのかに気づくにくいものですし、そこまで客観的に自分を見るというのは難しくもあります。

深く悩み始めたら視点を変えてみてはどうでしょうか。これは悩むというより、喜ぶべきことで、それだけ自分が成長し始めているという見方もできます。

人間関係が上手くいかない理由はたくさんありますが、自分自身の成長のために、こういった視点からも考えてみることをオススメします。